実家に帰って来て、赤ワインを開けた。
お袋と姉貴がワイン好きということを観測以来、定期的にエノテカ経由で実家にワインを送っておったのだが、初回の配送の際に、ワインセーバー(ワインボトルの中の空気を抜いて酸化を防ぐ治具)を贈っておったので、いま明けた一本を僕は多分飲みきらないから、ワインセーバーを出してくれ、そして残りを姉貴明日飲んだらいいじゃんという話をした。
どうも、お袋と姉貴はワインセーバーが届いた当初、それが何かわからずどこかに直してわからなくなったらしく、見つからなかった。
姉貴はどうせ明日飲むからもうそのままでいいと言っていた。
僕はいいワインなのだからなるべくいい状態で頂くのが最高だと思っているのだけど、姉貴やお袋から見ると味はもう誤差みたいな価値観らしく、これ家庭で起きた何気ないコンフリクトだけど、物事に対する見方、取り組み方で全く思うところが違うわけだから、普段の僕らの生活においても実はそんなことはたくさん起きているのだろうなと思った。
明日、福岡に帰る。