unknownとGPT-Xと格差

社内でGPT-X(現在はGPT-4)を使っていると、これは・・・というのがたまにあって、それは、すでに答えがあるのに、答えを答えとわからず、GPT-Xに更に聞いてしまうみたいなのがよくある。

これはとても興味深くて、要は正解を正解だとわからないとGPT-Xは使いこなせないことがあるということだ。なんかいつぞやの嘘を嘘と見抜けないと・・・みたいな話に通じるものがあるのだが、それは僕が思ってる話とちょっと違うので触れない。

上記の事象から思うことは、これまで人に聞いていたがゆえに学ぶチャンスであったunknownをGPT-Xは教えてくれないということだ。GPT-Xはただ与えられたことに対して、LLMで処理した結果しか返してくれず、言葉選ばずに言うと、

「エラーメッセージは英語ですが、日本語にすると、〇〇って書いてあるんで、△△なんじゃないですか?XX試しました?」

とは言ってくれない。ようは知識の不足に合わせた適切な引き上げとかはやってくれない。

こういう挙動を見ると、わからない人はずっとわからないままで、分かる人は自分にとって自明なことを頼める秘書みたいに使いこなす感じで生産性があがって、結構ひどいレベルで貧富の差に繋がりそうだなぁというのが体験としてわかってきた。

故に、GPT-Xを上手に使うために、より本を読むなり、ドキュメント、ソースを読んで体系的な知識を持ってないと、相対的に自分より知っている人に一瞬でおいてかれるなと危機感を強く持った。